
とても不思議な漫画。
主人公は銀行を辞めて田舎で百姓になろうとする男、高見。舞台は東北(福島?)の田舎「かむろば村」に彼が百姓になるため引っ越してくるところから始まる。
実は彼は銀行勤務のときに精神を病んだことがもとで「お金アレルギー」になってしまっている。お金を見たり触ったりするだけで吐いてしまうので、田舎暮らしをすればお金を一切使わなくてすむと甘い考えを持って来たのだった。
そこには乱暴だがなにかれとなく面倒を見てくれる「ヨサブロ村長」をはじめとして癖のある住人たちが集まっている。一見のどかな田舎暮らしだが、内実はそうのどかだけではなくて、、、というお話。村にはみんなに「神様」と呼ばれてる写真好きのじいさんあおり、彼が本当の神様なのかそうでないのかがよく分からないまま話が進んでいく。
当初「ダッシュ村」みたいなのどかなお話かと思えば、途中で女子高生に気に入られたと思ったらヤクザとつきあっていてもめたり、近所の旅館のおかみの子どもがあきからに村長と同じ顔をしていたり(村長はちゃんと別の嫁さんがいる)、ヨサブロ村長をたずねてくるヤクザが登場して彼の過去が判明したり、村を市町村合併してダムかゴミ処理場にしようとする政治の動きが出てきたり、なかなかきなくさい。それでいて生々しい辛い話かというとそうでもなく、どことなく牧歌的な、それでいて昔ながらの狭い集落での農民の暮らしのようなリアルさが同居している。
この漫画が「面白い!」かというとそういう言葉は似合わないというか、手放しでほめるようなものではないけれど、読んでいるとどんどん釣り込まれてしまう魅力がある。のどかなようでシビア、シビアなようでのんびりした不思議な雰囲気。こういう不可思議な物語が登場してくるから、漫画はやっぱりすごい。全4巻完結。
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